わたしに断りもなく、宮城県美術館が勝手に開館していました!
再開館は来年あたりだと思っていたのだが。意外に早かったですねー。
よくやった、宮城県!
で、今回は宮城県美術館収蔵作品(だいたい)全部出し、という企画なのですが、
……実はワタシは宮城県美術館のラインナップ、だいたいキライなのよね……。
今でこそ若干範囲が広がってはいるものの、当初はほぼ現代アート、
洲之内コレクションなんかも入って来て近現代の洋画もずいぶん増えたけど、
初期のコレクションは本当に嫌い。そもそも近現代の洋画もだいたいキライ。
それを全部出しされても嬉しくないのが正直なところ。
なので、今回は宮城県美術館の建物がどう変わったのかをメインに見に行きました。
結論からいうとね。――意外に変わってないね。
想像以上に変わってなかった。もう少し変わってもいいんじゃない?と思ったくらい。
でももちろん変わったところもあります。
変わった部分、大どころは。
報道でも何度も言及された「見せる収蔵」。というか、ホールから直接地下へ行ける
ルートが出来て、そこに見せる収蔵と小さい展示室が出来ました。ここが一番の変化。
ただ「見せる収蔵」は、思ったほどの規模ではなかった。放送で映っている程度。
現時点ではタイトル・作者名も書いてないので、おいおい書いてって欲しいですね。
まあ面白い展示方法ではある。
あとは図書室が変わったね。
今までは佐藤忠良館との渡り廊下に、がっしり壁に区切られてあり、図書に用がない人は
入る気にならない隔絶具合だった。その壁がなくなり、サロン感が出ました。
きれいな画集なんかがたくさん置かれており、座り心地のいい椅子もあるので、
休憩がてら座ってることが出来る。
そして堅いタイプの椅子を並べているコーナーがあるので、
ちょっとしたトークショーをしそうですね。スペースが活きるんじゃないですか。
あと地味に、地下の県民ギャラリーがなくなったね。ここが収蔵庫になって、
県民ギャラリーが創作棟の方に移ったってことだね。県民ギャラリーを毎年使ってた
団体さんなんかはちょっと使い勝手が悪くなったかもね。
中どころ。
ミュージアムショップとレストランがマイナーチェンジだね。
今までミュージアムショップはずいぶん狭かった。今回は多少スペースが広がって、
2倍くらいになったかな?まあ食指が動くグッズも増えた。
美濃焼で焼いた世界の名画(セザンヌとかゴッホとか)のマグネット、質感も良くて
欲しかったけど、……何しろ必要じゃないのよ!飾る場所もないのよ!
持ってるだけなら買っても仕方ないのよ!なので買わなかった。
お香はいつか気が向いたら買うかもしれない。
あと、傷んでいるといえば多分一番傷んでいたのが、裏庭の辺りのタイル。
改修が始まる前に視察(?)をした時にそう思っていた。
そこを見に行ったところ、ちゃんときれいになっていた。まあそうだろうけど。
タイルを変えたかな?雨風にさらされて湿度も高くて、人も歩くところだから
傷みやすいんだよね。
実は裏庭はもう少し改善した方がいいんじゃないかな……と思っていた。
アリスの庭まではよく行くけど、裏庭はなんか魅力がないんだよなあ。
手入れをマメにしないんだったら池はなくてもいいんじゃないか。
むしろ花壇とかにした方が。
そもそもベンチとかもあんまりないのよね。だが前と変わらなかった。
まあ設計図引き直しするとお金が跳ね上がるだろうからね。
あとは……また佐藤忠良棟の渡り廊下にあるコーヒースタンドはまだ営業してない。
創作室もまだなのかな?ところでアートホール?とかって稼働しているのかね?
自分も行ったことないし、稼働状況を気にしたことないが、稼働状況によっては
そこも収蔵室にするのもありだったのではと思うが。
まあ変わったといえばこんなところかな。
あ、今までの椅子をそのまま使っているところが好印象。
無駄に新調して税金の無駄遣いになるのいやだもの。
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せっかくだから、一応「美術の時代」の感想もちょこっと。
総16ページのパンフレットを作っていたのは労作だと思った。
全部ではないけど、なかなかの枚数の絵をちゃんとカラーで刷っていたし。
そこに、短文ながら時代やトピックごとの解説をつけて。コラム風。
リニューアルへ向けての意気込みを感じた。
だが先にも言ったが、わたしは現代アートが嫌いでね。
収蔵作品で好きと言える作品がほぼないのよねー。
唯一大好きなのは、川端龍子の「和暖」。紺地に沈んだ金色の顔料で描いた
山吹と萩、鳥と鶉の二曲一双のサイズ小さめの屏風。
こういうのがねー。宮城県美術館にたくさんあると嬉しいのよねー。
がんばってきれいな日本画を買ってください。まだ多分お安めな小林古径とか小村雪岱とか。
田中一村なんかはもういいのは出ないんだろうなあ……。
「和暖」を久々に見られたのはうれしかった。
――だが今回のエキシビの性質上(←数が多い)、会場が3ヶ所に分かれていて、
いつもの2階の広い会場から見始めるわけじゃない?年代順だから
次に1階のいつもは常設展の場所が2番目、今回新しく出来た地下のちいさいところが3番目。
その度にチケット出して入れてもらうのよ。
それはいいんだけど、前の会場に戻ろうとしても、なんかハンコを押してもらう必要が
あるとかなんとか。訊いたらちょっと面倒そうだったのでやめておいた。
でも見ごたえがあるのはやっぱり第一会場だったから、今後行く人は、地下→1階→2階の
順番で行った方が満足感があるかもしれない。
「和暖」をもう一度見たい気がしたけど。まあ今後もたまには展示するだろう。
その他は、ルオーの版画作品と、ベヒシュタイン?の版画作品が。
ルオーの作品は見たことある気がするけど忘れていた。黒一色。ルオー、好きなのよね。
ベヒシュタインという人は初で、なんというかテーマは宗教画なんだけど、
デザインの雰囲気が19世紀の商業ポスターのノリで、そのギャップが面白かった。
文字・レタリングも込みで宗教的メッセージを発している。
タイトル忘れたけど、速水御舟の鳥の死骸もちょっと良かった。
すりガラス越しの絵かな、と思った。
そして今後の特別展をチェックするとですねえ……どうも来年2月の棟方志功まで
食指が動かないっぽい。リニューアルオープンで収蔵品をどんと出すのはいいとして、
その次くらいは特別展でどんとやって欲しかった。オカネないんでしょうね……

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